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◆中部日本アマチュアギターコンクール・・・・・・・・・・・・・・・・

※過去の記録はページ下のリンクを参照してください。
  2024年 第15回中部日本アマチュア・ギターコンクール
 【第15回中部日本アマチュアギターコンクール】
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エントリー期間は2024年6月1日〜7月31日です。
 
  2023年 第14回中部日本アマチュア・ギターコンクール
 ご出演されたみなさま大変お疲れさまでした。恐れながら今回の総評をさせていただきます。

コンクールの意義ですが、なぜわざわざ人前で演奏して、評価をつけられなければならないのか考える方も多いかと思います。
僕なりの意見ですが、演奏とは、楽譜という作曲家の設計図を具体的な姿にする作業で、曲たちは演奏している間しかこの世に留まれません。
そして演奏者はその再現者なので、実際にその全体像を見るのは第三者=お客様になります。
ですので、人前で演奏することはとても意味があって、みなさんもあの日大事な役割を担っていました。

そこに演奏者の解釈やその場の感情、空気感が混じり込んで生きた曲になるのですが‥
密度の濃い演奏を見られるのはコンクールならでは、奏者も聴衆も真剣だからです。
それはそこに「評価」があって成り立っていると思います。


今回舞台で演奏された曲は、家で練習していた時と一皮むけて格段にレベルが上がっているはずです。
そういった曲は大事に、これからもぜひ誰かの前で弾いてあげてください。


全体の感想です。
ジュニアは一学年ごとの経験値で非常に差が出てしまいます。ですので、今の時点で120点の演奏ができても、負けてしまう場合があります。
これは次の舞台までに必要なプロセスですので、絶対めげることのないように頑張ってください。
全体にはリズム感の良い子がとても多かったです。姿勢は大事なのでよく先生と相談してください。
自分なりに音色には気を使って、どれが大事な音なのかも気にしてみてください。


シニアは全体のレベルがとても高いのですが、決定的に突出した方がみえず評価が難しいです。
シニアだけ、演奏順に一人ずつ記します。
①太い音色素晴らしかったです。速いパッセージで不確実さ、マイナー部分の工夫がほしいです。
②完成度高く表現の差が明確に出ていました。少し全体のタッチが弱く聴こえにくいところがあります。
③安定して美しい演奏でしたが、同時に全体に表現も少し小さい演奏でした。
④伝える力の強い快演でした。左手を確実に音を出してから移動するのが甘かったのと、メジャー部分でタッチや音色が荒れたのが惜しいです。
⑤綺麗な音色が心地よかったです。少し大味なコントロールでトレモロがだまになっていました。
⑥郷愁あふれる演奏でした。3・3・2のリズムの後に間が空いてしまいます。
⑦安定した演奏でしたが、短い曲なので様々な工夫の余地を感じました。
⑧ダイナミクスの差がすごく良かったですが、やや自由過ぎる部分も感じました。
⑨2曲目の後半素晴らしかったです。何度かの弾き直し惜しいです。


一般の部はさすがといった高いレベルの方が多かったです。良いタッチと、きちんとした拍感、緊張と弛緩がしっかり出ている演奏者の中から、
伝える力の強いと思った4名を選ばせていただきました。
全体には右手のコントロール(タッチ、指ごとの音量差など)に気を使うとより高い評価になってくると思います。
もちろん緊張した中でそれを出すのは難しいと思います。リラックスと集中力も試される場だと思います。


以上、簡単な講評ですが、今回三河を代表する素晴らしいホールでみなさんの演奏を聴けて本当に充実した時間でした。
運営スタッフのみなさまも大変な仕事量、お疲れさまでした。審査に呼んでいただきありがとうございました。


高須大地

 小学生低学年以下部門
 
 第一位  太田櫂 (愛知)   第二位 安田醍介(愛知)   第三位 石田和佳菜(兵庫)
 ※ 二位、三位については、同点でありましたが、一位(4点)を入れた審査員の人数で、順位決定されました。
 🔶小学生高学年部門 
 
第一位 安田應介(愛知)   第二位 川原煌央(愛知)     第三位 奥田はな(三重)
 
 🔶中学生部門
 
 第一位  岡田利仁(三重)   第二位  大熊徠斗(三重)   第三位  中川結翔(三重)
 

🔶シニア部門
 
 第一位 山本孔彦(東京)   第二位 比企能之(愛知)   第三位 高橋政一(兵庫)
 
 
🔶一般部門 
 
 第一位 河合香紅(愛知)   第二位 前田紋子(愛知)   第三位 岩瀬玉青(京都)
 
🔶ゲスト演奏 福山日陽
 



 

  2022年 第13回中部日本アマチュア・ギターコンクール
 全プロブラムはコチラをクリックしてください。
❖ジュニア 小学生の部 
一位 河合香紅(愛知) 
二位 中川結翔(三重)
三位  安田應介(愛知)
 
 🔶ジュニア 中学生の部 
一位 野口美裕(大阪)
二位 大熊徠斗(三重)
三位  岡田利仁(三重)
 
 
ジュニア 小学生の部と中学生の部 集合写真

��シニアの部  
一位  高橋政一(兵庫)
二位 山本孔彦(東京)
三位   蔵本浩史(神奈川)
 

🔶一般の部  
一位  北澤絹子(兵庫)
二位  齊藤瑠人(静岡)
三位  岩瀬玉青(京都)
 


シニアの部 一般の部 集合写真


ゲスト演奏  アレクサンドル・ガラガノフ
 

 🔶伊藤会長による講評
 
 🔶総合優勝 北澤絹子
 

 「コンクールを終えて」
出場者の皆さまおつかれさまでした。遠方より沢山の方にご参加いただきこの場を借りて感謝申し上げます。応援してくださる御協賛各社にも感謝申し上げます。名古屋ギターコンクールのゲスト審査員をお願いしたレオナルド・ブラーボさん、ゲスト演奏の福山日陽さん、アマチュアギターコンクールゲスト演奏のアレクサンドル・ガラガノフさん、皆さまどうもありがとうございました。スタッフの皆さんも二日間お疲れ様でした。

毎年コンクール会場に向かう車の中は賞品やその他イベント準備品で運転席以外は荷物でいっぱいですが、終演後に空きスペースですっきりした車をは運転しながらここでようやく私の肩の荷も楽になります。まだまだイベント後の業務はたくさん残っていますが、、。今年の名古屋ギターコンクールでは急遽本選審査をする事なり、裏方をしながら皆さまの演奏を聴かせていただきました。今年は両コンクールともに審査結果と審査表(どの審査員が誰をどう評価したのか)をロビーに公開し、Twitterでも公開をしました。
今回もまだ審査表の公表までですが、今後やはり審査員は自身の審査に責任を持ち、どこをどう評価し採点したのかを公表しなくてはならないといつも思っています。
私が審査において聴いている最も重要視しているポイントを全てはお伝えできませんが(秘密にしているわけでなく、沢山ありすぎると言う事です)お話しします。

【自然な音楽に聴こえるかどうか】
演奏でアピールしようと頑張りすぎると、息が上がったような演奏になりフレージングが不自然になったり、スケール的な動きがただの早口言葉のようになってしまします。
よってコンクールでは速い曲をミス無くただ忙しく弾けばよいかと言えば全く違います。物語として成立している事が大切なのです。
和音を鳴らす時も同様に音楽の世界感からかけ離れた響きを出してしまったり、強弱やアゴーギグ含めお話しの辻褄が合わないと私の評価は下がります。
自然とはどう言う事かと申しますと、これはこの地球上に存在する物理の法則をイメージするのが最もわかりやすいです。
ボールを高く投げた時、空中で止まったり、落下スピードが急に増したりしてはいけないのです。音楽のスタイルによって様々ではありますが、たとえばゆったりとロマンティックな曲は寄せては返す波の様なリズムで弾いていただきたいのです。こう言った流れで演奏出来ていればミスをしても気になりません。ミスをした後に同様して不自然な流れになる、またミスを恐れて警戒しすぎて不自然な流れになることが問題なのです。会場でもお話しさせていただきましたが、演奏前の調弦をしながら、会場の広さを感じ取り、いま自身はどんな場所にいて、どこに向けて音を放とうとしているのか、空間をしっかり把握する事も大切です。しかし、緊張感の中で「自然」が最も難しいのは良くわかります。非日常のいわば不自然な環境の中にいるわけですから。次回も審査員含め聴き手に惑わされれず、皆さまの背伸びをしないありのままの演奏を会場で聴かせていただける事を楽しみにしております。

伊藤兼治

  2021年 第12回中部日本アマチュア・ギターコンクール
 
●詳しくは会長のブログをご覧下さい。←クリック

●プログラム全ページはこちら←クリック
❖ジュニア 小学生の部   
 
一位  浅野瑞季 魔笛の主題による変奏曲(ソル)
二位  平賀珠緒 タランテラ(テデスコ()
三位   安田應介  タランテラ(メルツ)
 
🔶ジュニア 中学生の部 
 
   
一位  小西凛  タンゴ・アン・スカイ(ディアンス) 5つのバガテル~Ⅲ(ウォルトン)
二位  岡田利仁  フリア・フロリダ(バリオス)
三位   上阪在愛 リブラ・ソナチネよりフォコ(ディアンス) 

�シニアの部  
 
一位  藤﨑哲郎  ソナタNo1(アルベルト)
二位 河口範夫  エル・デリリオ(カーノ)
三位   野本哲夫  2つのワルツop,6(クレジャンス) 幻想曲ホ短調(ヴァイス)

🔶一般の部  
 
一位  松本結衣  森に夢見る(バリオス)
二位  前田紋子  BWV1008~プレリュード(バッハ)
三位   齊藤瑠人  澄み切った空(シネシ)

🔶 総合優勝 松本結衣


  2020年 アマチュア・ギター・コンクール

2020年ギターコンクール中止のお知らせ

2020年10月3日、4日に開催予定の「第12回 中部日本アマチュアギターコンクール」、「第28回 名古屋ギターコンクール」は
新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大防止を考慮し、中止を決定いたしました。
毎年たくさんの方にご参加いただいているイベントだけに中止の判断は断腸の思いではありますが、
全国各地から沢山の方にお集まりいただくイベントである事も考え、大変残念ではありますが中止の決定となりました。
何事も心配なくご参加いただける日が1日も早く訪れることを願っております。

  2019年 第11回中部日本アマチュア・ギター・コンクール
 第11回 中部日本アマチュアギターコンクール 結果

8月18日(日)、ヤマハ名古屋ホールにて第11回中部日本アマチュアギターコンクールが開催されました。
事前の予選を通過した43名が演奏を披露し、競い合うと同時に参加者同士の交流もあり、有意義な一日となりました。
本選審査は昨年同様、谷辺昌央(審査委員長)、生田直基、伊藤兼治、服部寛、水野猛の5名により行われました。
また、表彰式前には、ギタリストの高須大地氏がゲスト演奏で参加者、聴衆を魅了しました。

当日の結果は下記の通りです。

ジュニアの部(小学生以下)
1位 松本結衣
2位 宇山心奈
3位 小西凛

ジュニアの部(中学生)
1位 柳川凛空
2位 佐々木真琴
3位 清水凪沙

シニアの部
1位 松山繁
2位 鈴木力
3位 平野健二

一般の部
1位 近藤勲
2位 金田莞
3位 岩瀬玉青

総合優勝 近藤勲
聴衆賞 金田莞

本選の演奏内容についての詳細は現代ギター紙に掲載予定ですので、ここでは録音審査(予選)について記します。
予選審査は、本選当日のスケジュールで可能な限り、なるべく多くの方に本選で演奏して頂きたいというスタンスで行っていますが、この内容で落ちるならこちらもといった具合に、公平さも大切にしたいと考えています。なので、参加人数やレベル等の条件で合否ラインは変わりますが、今回は、・音の読み間違えが複数ある・大きなミスが複数回ある・リズムがとれていない(特に3連符、付点で目立ちました)といった事が落選ラインとなりました。
複数の方を対象に万能薬になる様な事は書けませんが、楽器を使わないで楽譜を見直してみたり、上手くいかないと感じる箇所の部分練習、メトロノームを使った練習、などを実践して頂くと予選通過につながるかもしれません。

実行委員長 山田陽介

  ジュニアの部(小学生以下)
  1位 松本結衣さん  2位 宇山心奈さん   3位 小西凛さん
     
     
 ジュニアの部(中学生)  
1位 柳川凛空さん   2位 佐々木真琴さん 3位 清水凪沙さん 
     
     
シニアの部  
1位 松山繁さん   2位 鈴木力さん 3位 平野健二さん 
     
     
一般の部  
1位 近藤勲さん  2位 金田莞さん  3位 岩瀬玉青さん 
     
     
総合優勝 近藤勲さん  聴衆賞 金田莞さん   ゲスト演奏
     
     
  

審査方法は以下のように

1位は4点  2位は3点  3位は2点  4位は1点
といった得点を審査員が付け、最も合計点が多い方が1位となりました。

 


*伊藤兼治*


 
 
 
 




  2018年 第10回中部日本アマチュア・ギター・コンクール
 8月12日(日)、猛暑の続く“ヤマハ名古屋ホール”において「第10回中部中部日本アマチュアギターコンクール」が開催された。中部地方のみならず、関東、関西、中国など全国各地から60名のエントリーがあり、6月に行われた非公開のテープ審査を勝ち抜いた43名が一人の辞退者もなく本選に臨み、熱戦を繰り広げた。
審査員は谷辺昌央(審査員長)、水野 猛、服部 寛、伊藤兼治、生田直基の5人。

<ジュニアの部[小学生以下]>:9名出場
 第1位 岩瀬玉青〔京都〕/ソナチネOp.71より第4楽章(ジュリアーニ)

  柔らかい音色で破綻なく安定した演奏だった。特にリズム感がよく、装飾音が正確に拍に入っているのには好感が持てた。指もよく回り正確だが、あと少しの力強さと、曲想のつけ方に工夫があるとさらによくなる。いずれにしても将来性を感じさせる、正統派の演奏だった。


第2位 松本結衣〔三重〕/ミ・ファボリータ(不詳)

  アポヤンド主体の弾き方で、しっかり弾いているのがいい。一方まだ爪を伸ばしていないのか、メロディがうまくつながらないところや、表情に乏しいところもあったが、今後に期待が持てる明快な演奏であった。



第3位 岩月美玲〔愛知〕/タランテラ(メルツ)

  力強い弾弦で指がよく回る。やや粗いところがあるものの、リズムによく乗った推進力のあるパワフルな演奏だった。曲の最後のアルペジオの粒が揃っていなかったので注意してほしい。



<ジュニアの部[中学生]>:4名出場

 第1位 金田 莞〔三重〕/魔笛の主題による変奏曲(ソル)

  全体にしっかりとした良い技巧を持っている。主題と第2変奏の装飾音が拍からあまりはずれないようにしたい。第2、3変奏にもう少し表情が出てくるとなお良い。第4変奏の掛け合いの表現もよく、第5変奏からコーダまで見事な指捌きで、スケールも全部決まりあざやかな演奏だった。


第2位 太田タケル〔三重〕/アランブラの想い出(タレガ)

  トレモロはきれいに粒が揃っていて安定した演奏だったが、やや一本調子なのでもう少し強弱をつけるとかの工夫が必要だろう。またメロディと伴奏のバランスにも考慮する必要がある。何回も出てくる装飾音は難しい箇所だけにさらに練習して完全なものにしてほしい。



 第3位 森 久葵〔愛知〕/魔笛の主題による変奏曲(ソル)

  この曲は基本ができていないと上手く弾けない曲で大人でも難しい曲だが、中学生としてはよく健闘した。ゆっくりと丁寧な練習をしてこの曲を完成させていってほしい。ギターの構え方だが、右肩の無駄な力が抜ければもっと弾き易くなるはずである。


<シニアの部>:10名出場

 第1位 渡邊安裕〔滋賀〕/前奏曲第11番(タレガ)、パッサカリア(ヴァイス)  

タレガは、きれいな音色で表情も付いていたが、やや力みすぎるところがあった。ヴァイスの長大なパッサカリアを集中力を途切れさせずに弾き切ったのは立派。もう少し強弱をつけて大きな表現をするとさらによくなる。トリルの完成度も高めたい。


 第2位 渡辺年広〔愛知〕/「埴生の宿」による主題と変奏(横尾幸弘)

  「埴生の宿」のメロディはある年代以上の人にとっては感涙ものであろう。よく弾き込まれていて楽しませてくれたが、主題はもっと明確に提示したほうがいいだろう。変奏の中で複弦トレモロで奏する部分が、新鮮で面白く聴こえた。


 第3位 土屋和彦〔兵庫〕/ロマンス(メルツ)

  豊かに響く音色を持っており、安定した演奏を繰り広げたが、ロマン派の音楽にしては少し盛り上がりに欠け単調。出だしの下降の音型はもう少しドラマチックに弾いてもいいだろう。テクニックのある人なのでもっと大胆な表現ができるはずである。


<一般の部>:20名出場 この部門のみ課題曲〔①練習曲Op.60-7(カルカッシ)、②ブーレBWV996(バッハ)、③メヌエットOp.11-6(ソル)、④練習曲第1番(ヴィラ・ロボス)の4曲から1曲〕を自由曲とともに演奏。

 第1位 蔵本浩史〔愛知〕/プレリュードP.98、ファンタジア第7番P.1(ダウランド)

  課題曲はソルを選択。熟練の演奏だがリズムのキレがもう少しほしい。自由曲のダウランドは2曲ともカポタストを2Fにつけて演奏。この人はフレーズのおさめ方が上手く、典雅な響きと相まって情感のこもったいい演奏だった。ファンタジアの方はスピードがもう少し欲しい気がしたが、2弦にわたるトリルも決まり完成度は高かった。


 第2位 野田康介〔愛知〕/大聖堂第Ⅱ、Ⅲ楽章(バリオス)

 課題曲(ヴィラ・ロボス)は音が少し細いものの技巧的には途中の難所も含め、よく弾けていた。まだ中学生とのことだが良い音楽的センスを持っている。自由曲の大聖堂は、Ⅱでは和音をもっとレガートに響かせる必要がある。Ⅲはよく弾けているが、テンポが走ってしまうところがあった。


 第3位 竹尾 萌〔三重〕コユンババ第2・4楽章(ドメニコーニ)

 課題曲(ソル)はリズムとテンポをもう少し安定させて、古典派の曲らしい端正な表現も必要である。自由曲のコユンババは、俊敏な指捌きと正確な譜読みで特殊奏法の部分も含め見事に弾きこなしていた。無窮動で続くアルペジオにはもっと強弱をつけてもいいだろう。今日初めてこの曲聴いた人は、この中近東風の異郷の音楽に驚き、感動したにちがいない。



聴衆賞(聴衆の投票で決定)は、一般の部の竹尾 萌さんが受賞。総合優勝はシニアの部の渡邊安裕さんが受賞し、来年開催予定の「第27回名古屋ギターコンクール」二次予選出場資格を手に入れた。
なお、審査の間に、審査員も務めた生田直基(中部日本ギター協会理事)が、チェロ組曲第1番よりプレリュード、クーラント、ジーグ(バッハ)、カタルーニャ(アルベニス)、序奏とロンド(アグアド)を演奏し、持ち前の美音と技巧の冴えで今年10回目となる当コンクールに華を添えた。実行委員長は例年どおり川瀬寛が務めた。
 




      (講評:服部 寛)



  2017年 第9回中部日本アマチュア・ギター・コンクール

谷辺昌央審査委員長 

 
 総合優勝

等々力成史

 
 聴衆賞

金田莞

 
ジュニアの部 小学生以下 
 
1位 福山日陽

 
2位 金田莞


3位 岩瀬玉青

 
ジュニアの部 中学生以下 
 
1位 原田暖人


2位 伊藤鈴菜

 
 
3位 嶋田うらら

一般の部 

1位 等々力成史

 

2位 山崎文郎

 
 
3位 竹尾萌

 シニアの部
 
1位 高橋政一

 
2位 土屋和彦

 
3位 平野健二

ゲスト演奏:伊藤兼治
 






 
「当アマチュアコンクールの趣旨をご理解をいただき、お二人が辞退されました ので再アップします」



「広小路ヤマハホール」は、「ヤマハ名古屋ホール」と名称が変わりました。
また、「ヤマハミュージックリテイリング名古屋店 8F」になります。



  「第9回中部日本アマチュアギターコンクール」予選審査報告

 文責:川瀬 寛

 当コンクール史上最多となる59人の方々にご応募いただいた、「第9回中部日本アマチュアギターコンクール」の予選審査が、去る6月14日(水)に行われました。厳正な審査の結果、ジュニアの部(小学生以下)8人、ジュニアの部(中学生)4人、シニアの部12人、一般の部18人の方々が合格されました。当コンクールのコンセプト(一人でも多くの方々に本選で演奏していただきたい)にのっとり慎重に議論しましたが、本選の時間の制約もあり、昨年より一人多い42人の方々を選ばせていただきました。なお、予選審査をお願いした先生方には、どなたの演奏かわからない状態で審査していただいていることを申し添えます。残念ながら不合格になった方々には、ぜひ再挑戦していただけますようお願いします。
 まず、ジュニアの部は、おおむね課題曲がよく弾けていました。それに対し、シニアの部と一般の部は、昨年に引き続き課題曲に対する取り組み不足を感じました。シニアの部に関しましては、「エンデチャ」のメロディーをレガートに弾けていない演奏が見受けられました。メロディーをレガートに弾くことはそれなりに難しいことですが、基本とも言うべきことですので、しっかり身に付けたいものです。
 一般の部では、次の3点が目立ちました。1.音が間違っていること。2.「アレグロ」という速度の指示に留意が足りないこと。3.上声部のフレーズの最後の音が消音されていないこと。以上の3点のうち2点以上に該当していれば、不合格になる確率が高くなってしまいます。3.について付け加えれば、11小節目、15小節目、18小節目の最初の音は、それぞれ八分音符です。その八分音符が第3線上の「シ」ですから、2弦の開放弦で弾いた場合は、消音をしなくてはなりません。一般の部は本選でも課題曲を弾いていただくわけですが、なお一層勉強していただくことをお勧めします。
 さて、今年の本選は、8月27日(日)にヤマハ名古屋ホール(旧広小路ヤマハホール)で開催されます。なお、チケットは、協会所属のギター教室やミューズ音楽館で販売中です。今年から、前売り券と当日券を設けさせていただきましたので、ぜひ前売券をご購入の上お出かけくださいますようお願い申し上げます。
 以下は、チケットの見本です。
 

 
 第8回中部日本アマチュア・ギター・コンクール
 第8回中部日本アマチュアギターコンクールを終えて
実行委員長:川瀬 寛

 いささか時間が経過してしまいましたが、実行委員長として感じたことを記させていただきます。
 今回は、当コンクール史上最多の53名様にご応募を頂き、41名様が本選に進まれました。時間内に収まるかどうか気をもんでおりましたが、何とか杞憂に終わりました。「一人でも多くの方に本選で弾いていただく」というコンセプトのもとに、一般の部以外は本選で自由曲だけを演奏していただいていますが、良い方向に向かっているのだと思います。また、今年度から「ジュニアの部」を「小学生以下」と「中学生以下」に分けましたが、これも参加人数の増加という好結果を生みました。
 さて、今回一番強く感じたことは、このコンクールが、参加者の皆様にとって一種の「お祭り」の役目を果たしているということです。控室は緊迫した雰囲気に包まれているのではないかと思われている方もおありでしょうが、大変和やかで参加者同士の会話や交流も多く見られます。また、こちらも史上最多の参加人数、24名様にご参加いただいた「打ち上げ会」は、大変な盛り上がりようで、楽しい時間を共有できました。後日耳にしたところによると、近くの喫茶店で「二次会」まであり、店の営業時間終了まで続いたとのことです。協会の役員の中には、終電を逃した方まであった由、本当にご苦労様でした。 腕を競う場というイメージが強いコンクールで、参加者の皆様が楽しんでいただける雰囲気があるということは、とても貴重なことなのではないでしょうか。そのことこそが、「名古屋ギターコンクール」とは性格を異にした、「中部日本アマチュアギターコンクール」の存在意義なのでしょう。

【グランプリ】
 
中川 大佑(石川)

【聴衆賞】
 
中川 大佑(石川)

 
【ジュニア部門 小学生以下】
 
第1位 福山 日陽


    
第2位 松田 峻成


 
   
第3位 大畑 響鈴

【ジュニア部門 中学生】
 
第1位 原田 暖人


    
第2位 嶋田 うらら


 
    
第3位 伊藤 鈴菜

 
 
【一般部門】
 
第1位 中川 大佑(石川)



 
第2位 磯部 笑彦(愛知)


 
第3位 浮海 祥治(愛知)


【シニア部門】
 
第1位 山崎 文郎(静岡)

 
第2位 渡邉 安裕(滋賀)
 
第3位 渡辺 年広(愛知)

 




 
第8回中部日本アマチュアギターコンクール結果報告

ジュニアの部 小学生以下
一位:福山 日陽(ふくやまひなた)...
    スペインのフォリアによる変奏曲(M.ジュリアーニ)
二位:松田 峻成(まつだしゅんせい)
    ソナタK.322(D.スカルラッティ)
三位:大畑 響鈴(おおはたあまね)
    前奏曲BWV1007(J.S.バッハ) 
ジュニアの部 中学生
一位:原田 暖人(はらだはると)
    タランテラ(J.K.メルツ)
二位:嶋田 うらら(しまだうらら)
    ラリアーネ祭(L.モッツァー二)
三位:伊藤 鈴菜(いとうすずな)
    序曲(F.カルッリ)

シニアの部
一位:山崎 文郎(やまざきふみお):静岡
    ベネズエラワルツ第2番(A.ラウロ)
    ショーロス第1番(H.ヴィラ=ロボス)
二位:渡邉 安裕(わたなべやすひろ):滋賀
    フーガBWV1001(J.S.バッハ)
三位:渡辺 年弘(わたなべとしひろ):愛知
    「埴生の宿」による主題と変奏(横尾幸弘)

一般の部
一位:中川 大佑(なかがわだいすけ):石川
    ハンガリー幻想曲(J.K.メルツ)    
二位:磯部 笑彦(いそべえみひこ):愛知
    グラン・ホタ(F.タレガ)
三位:浮海 祥治(うかいしょうじ):愛知
    フーガBWV998(J.S.バッハ)

聴衆賞:中川 大佑 
総合優勝:中川 大佑




 「第8回中部日本アマチュアギターコンクール」予選審査報告

 文責:川瀬 寛
 去る5月9日(月)に「第7回中部日本アマチュアギターコンクール」の受け付けが締め切られ、同月17日(火)に予選審査が行われました。今年は当コンクール史上最多となる53人の方々にご応募いただき、心より御礼申し上げます。
 厳正な予選審査の結果、ジュニアの部(小学生以下)8人、ジュニアの部(中学生)5人、シニアの部11人、一般の部17人の方々が、本選に進まれることになりました。一人でも多くの方々に本選で演奏していただきたいという、当コンクールのコンセプトを活かすべく慎重に議論しましたが、時間の制約等の理由で上記のような審査結果となりました。以下に、予選審査の内容を簡単にご報告させていただきます。
 まず、課題曲に対する取り組み不足を感じました。このことはどのコンクールでも異口同音に言われていることですが、勉強の成果が窺える演奏が少なかったことが残念です。もちろん、一般の部以外は本選で課題曲を弾かなくてもいいことが一因でしょうが、課題曲を真剣に勉強していただければ、必ず資することがあるでしょう。

 各部門別の印象をワンポイント風に述べます。
【ジュニアの部(小学生以下)】4小節目の2拍目の「ソ」は四分音符でメロディーですが、3拍目の「ファ」の押弦に気をつけないと、消音されて八分音符になってしまいます。

【ジュニアの部(中学生)】「タタタ」というリズムの三連符がとれていない演奏がありました。

【シニアの部】五段目からの転調が演奏に反映されていません。音量を変えるだけでも表情は変えられますので、一工夫していただきたいところでした。

【一般の部】募集要項に掲載した譜例は4拍子ですが、版は自由ですので、2拍子の楽譜を使われた方もあるでしょう。いすれにしても弱起の曲ですが、それを意識した演奏があまりありませんでした。また、どこからどこまでがワンフレーズなのか(フレージング)まで考えた演奏が少なかったです。一般の部は本選で課題曲も演奏していただきますので、コンクールまでによく考えて練習してください。

 さて、今年はジュニアの部が二分割されましたので四部門で争われ、例年通り聴衆賞や総合優勝もあります。本選は、7月31日(日)に広小路ヤマハホールで開催されます。なお、チケットは、6月中旬より協会所属のギター教室を始め、ミューズ音楽館、ムジーク・ゾリステン、ヤマハミュージックリテイリング名古屋店他で販売予定です。ぜひお出かけくださいますようお願い申し上げます。




第7回中部日本アマチュア・ギター・コンクール
第不安定な天候が続いた今年の7月だったが、快晴に恵まれて7月26日(日)中部日本ギター協会が主催する『第7回中部日本アマチュアギターコンクール』が開催された。昨年に続き会場は音響に定評のある広小路ヤマハホール。コンクールはジュニア、シニア、一般(ジュニア、シニアと重複参加可能)の3部門からなり、予選を通過した各部門の5名、14名、18名が腕を競った。

◎ジュニア部門は5分以内の自由曲。

1位の野田康介君は、昨年の第3位から成長の跡を見せた。「アデリータ(タルレガ)」「メヌエット(ソル)」を安定したテクニックで演奏、まだ音色、音質が大人の演奏には及ばないが表現も伸びやか、審査員全員が一位に推した。

 2位の坂本悠真君は「雨だれ(リンゼイ)」を演奏したが、Bassの消音と、グリッサンドの正確さがあれば、より良い響きの美しさを創ることができたのでは。中間部はやや拍節感に問題があった。

3位の大脇雄也君は「ロンド(カルリ)」で安定した演奏を展開、やや単調な作品であるが集中力を途切らせることなく最後まで演奏。タッチの練習と楽器の選択で音色の美しさが発揮できるようになれば将来が楽しみ。

◎シニア部門は7分以内の自由曲

1位の松山繁さんは昨年の第2位獲得の実力を十分発揮、安定した演奏で今回最高位を獲得した。「スペイン風セレナータ(マラッツ)」はリズミカルな演奏で作品に相応しい表現が出来た。リズムの柔軟性も良かったが、P指のタッチが弱くBassに躍動感が不足したのが残念。

2位の山崎文郎さんは「エチュードOp.60-20(ソル)」「ファンダンギーリョ(トゥリーナ)」を美しいタッチで演奏。トゥリーナは後半のテクニックの聞かせ所でミスが続き、良く考えられた演奏をしていただけに勿体なかった。

3位の渡辺年広さんは大きなミス無く無難に「ショーロス第1番(ヴィラ=ロボス)」を演奏。リズムの切れの良さ、音色の豊かさ、多彩さが得られれば、さらなる魅力ある表現ができたと思う。

◎一般の部:課題曲「カルカッシ25の練習曲より第7番」と7分以内の自由曲

課題曲は声部の奏き分け、スピード感と丁寧な表現のバランスが難しいところ。短い曲だけにミスすると取り戻すのが難しい。  

1位の袴田裕希さんはプロにとっても難曲の「前奏曲ホ長調BWV1006a(バッハ)」を丁寧に演奏、実力を十分発揮した。Bassの音の密度、ラインの鮮明さが出てくるとさらにスケールの大きな演奏が可能になると思われる。

2位の赤司幸隆さん「大聖堂(バリオス)」は、第3楽章がスピード感に溢れる演奏で聴かせた。全体に単調な音色と細い音質でディティールの魅力がいま一つ出せなかったのが惜しい。

3位の山中里歩さん「フェリシダージ(ジョビン~ディアンス)」は赤司さんの演奏にも感じられた若々しいセンスが魅力的。難を言えばやはりメロディーに魅力が不足、音色、歌いこみ、表現にもっと考慮して欲しい。

第7回のグランプリには袴田さんが選ばれ、今年の「名古屋ギターコンクール」出場権を得た。聴衆が選ぶ聴衆賞は山中さんが獲得した。ゲスト演奏には昨年の優勝者佐々木みことさんが見事な演奏を披露してくれた。今回の審査員は酒井康雄、水野猛、服部寛、伊藤兼司、谷辺昌央の5名。実行委員長は昨年から引き続き川瀬寛が担当した。



【グランプリ】
袴田 祐希(北海道)

【聴衆賞】
 
 山中 里歩(愛知)
 
【ジュニア部門】
第1位 野田 康介(愛知)


  
第2位 坂本 悠真(愛知)


 
  
第3位 大脇 雄也(愛知)

 
【一般部門】
第1位 袴田 祐希(北海道)


第2位 赤司 幸隆(福岡)


第3位 山中 里歩(愛知)


【シニア部門】
第1位 松山 繁(愛知)

第2位 山崎 文郎(静岡)
第3位 渡辺 年広(愛知)

 

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